2011年9月27日火曜日

紅茶のフレーバリングは?

2011年、今年のシーズンのウバ紅茶を、数十カップ並べてテイスとしていますと、ほかのメンソールフレーバーとは異質さを感じる、数カップが、突然現れました。茶園を調べますと、以前に幹部が着香を認めた系列茶園でした。
その紅茶は、あるメンソール香を探し求める国のバイヤーが主体に、その週のトップクラスのウバ価格で落札されたそうです。


1996年ころから、ウバ紅茶の幻の香りと言われるメンソールフレーバーのウバ紅茶が出品されるようになりました。1年目は、自分は非常にラッキーだと思い、喜んで買い付けいました。
しかし、翌年もその翌年も、メンソールフレーバーのウバ紅茶が、あるプランテーション経営会社系列の茶園からオークションに出品されるようになりました。
幻のフレーバーが、毎年出品されることを、疑問に思われたある紅茶輸入会社の方が、検査に出されました。
しかしその検出されたメンソールが、天然か、人工のものかは判別できなかったと聞きました。 2002年のシーズンには、そのメンソールフレーバーのウバ紅茶は、出品されていませんでした。

2003年2月からスリランカに住みテイスティングを始めましたが、その時くだんの茶園会社にもあいさつに訪ねました。その時、雑談の中で、最高クラス幹部に「2002年のシーズンにはメンソールがでませんでしたね」と、たずねたところ、「ウバ茶のフレーバリングは、2002年の4月でやめさせました」との答えでした。 何の躊躇もなく認めたことに驚きました。
そういえば、あるテイスターと話した時に、ここだけの話だがとことわって、「本来もともとあるかもしれないメンソールを、少しだけ補完しただけ」と云うのが、彼らの考え方のようだと、話をしてくれました。 スリランカでは、かなりのテイスター達が、口には出さないが既成の事実としているように感じました。





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